オーパスワンはなぜ人気?その理由と価格、当たり年を解説

オーパスワン

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オーパスワンはなぜ人気なのだろう、と疑問に思ったことはありませんか?

ワイン愛好家ならずとも、その名前を聞いたことがある方は多いはずです。オーパスワンは、なぜ高い値段で取引され、多くの人々を魅了し続けるのでしょうか。

この記事では、オーパスワンが「どんなワイン?」という基本的な情報から、その芳醇な味や「飲みやすい?」といった素朴な疑問、さらには「なぜ高いのか」という価格の背景まで、あらゆる角度から人気の秘密に迫ります。

また、購入を検討する際に失敗や後悔をしないため、知っておきたい「当たり年」や最適な「熟成期間」、参考になる「ヴィンテージチャート」の見方も解説。

気になる「値段」の相場や、「コストコ」での取り扱い状況、そして「世界で一番高級なワインは?」という比較まで、オーパスワンに関する情報を網羅的にご紹介します。

この記事のポイント
  • オーパスワンが持つ唯一無二の歴史とこだわりの製造法
  • なぜ価格が高いのかという理由と実際の値段の相場
  • 味わいの特徴とおすすめの当たり年ヴィンテージ
  • 最適な熟成期間やコストコでの取り扱い状況

オーパスワンはなぜ人気?その理由を解説

  • オーパスワンはどんなワイン?
  • その味と香りの特徴
  • 実際のところ飲みやすい?
  • なぜ高い?その理由を解説
  • 気になる値段の相場
  • 世界で一番高級なワインと比較すると

オーパスワンはどんなワイン?

オーパスワン(Opus One)は、アメリカ・カリフォルニア州のナパ・ヴァレーで生産される、世界的に有名な高級赤ワインです。

その誕生は、ワイン界における二人の巨匠の出会いによって実現しました。

一人は、フランス・ボルドーの五大シャトー(※)の一つ、「シャトー・ムートン・ロートシルト」のオーナーであったバロン・フィリップ・ド・ロートシルト男爵。もう一人は、「カリフォルニアワインの父」と称され、技術革新でカリフォルニアワインの品質を世界レベルに引き上げたロバート・モンダヴィ氏です。

※五大シャトーとは、1855年のパリ万国博覧会の際に制定されたボルドー・メドック地区の格付けで、頂点に立つ5つのワイナリー(シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・マルゴー、シャトー・ラトゥール、シャトー・オー・ブリオン、シャトー・ムートン・ロートシルト)を指します。

1970年、ハワイで出会った二人は意気投合。「他に類を見ない最高品質のワインを造る」という共通の夢のもと、旧世界(フランス)の伝統と哲学、新世界(アメリカ)の革新的な技術と恵まれたテロワール(土地の個性)を融合させる、前例のないジョイントベンチャーを立ち上げます。

こうして1980年にワイナリーが設立され、1979年ヴィンテージが初リリースされました。

「オーパス(Opus)」とは、ラテン語を語源とする音楽用語で「作品」を意味します。「オーパスワン(Opus One)」は「作品番号1番」を指し、「1本のワインは交響曲、1杯のグラスワインはメロディーのようなものだ」という、創設者たちの芸術作品にも似たワイン造りへの情熱が込められています。

その味と香りの特徴

オーパスワンの味わいは、創設者二人のバックグラウンドを色濃く反映しています。

フランス・ボルドーワインの伝統的な特徴である「上品さ」「緻密さ」「複雑な香りの構成」を持ちながら、カリフォルニアワインの特徴である「力強く凝縮された果実味」が見事に融合している点が最大の特徴です。

使用されるブドウ品種(セパージュ)は、ボルドースタイルを踏襲し、主に以下の5種類がブレンドされます。比率はヴィンテージ(収穫年)によって毎年調整されます。

ブドウ品種 主な役割と特徴 ブレンド比率 (目安)
カベルネ・ソーヴィニヨン ワインの骨格、力強さ、タンニン(渋み)、長期熟成能力を与える。 70%~90%前後
カベルネ・フラン 繊細な香り、ハーブのようなニュアンス、酸味を加える。 10%未満
メルロー まろやかさ、豊かな果実味、滑らかな口当たりを与える。 10%未満
プティ・ヴェルド 濃い色調、スパイシーさ、力強いタンニンを補強する。 10%未満
マルベック 豊かな果実味と柔らかなタンニン、色調を補う。 1%~2%

味わいの変化もオーパスワンの魅力です。

若いうちは、ブラックベリー、カシス、ブラックチェリーといった黒系果実の凝縮したアロマが前面に出ます。

しかし、熟成を経ることで、これらの果実味が落ち着き、スパイス、ハーブ、エスプレッソ、ダークチョコレート、なめし革のような、より複雑で官能的な香り(ブーケ)が現れてきます。

実際のところ飲みやすい?

オーパスワンは、一般的に「フルボディ」と呼ばれる、重厚でしっかりとした味わいの赤ワインに分類されます。アルコール度数も14%前後とやや高めです。

そのため、ワインを飲み慣れていない方や、軽口のワインを好む方にとっては、リリース直後の若いヴィンテージは「渋みが強い」「力強すぎる」「重い」と感じられるかもしれません。

しかし、オーパスワンが他の多くのフルボディワインと一線を画すのは、そのタンニン(渋み)の質です。徹底した栽培管理と醸造技術により、タンニンは非常にきめ細かく、ビロードのように滑らかです。力強さの中にも驚くほどのエレガンス(上品さ)が感じられます。

豊かな果実味と美しい酸味のバランスが非常に優れているため、飲み口が重すぎると感じることは少ないでしょう。

もし「飲みやすさ」をより重視するのであれば、いくつかの方法があります。

一つは、リリースから数年待つか、8年以上の熟成を経たものを試すことです。熟成によってタンニンは丸みを帯び、全体の味わいが調和し、驚くほど滑らかでまろやかな飲み口へと変化していきます。

もう一つは、若いヴィンテージを開ける際に「デキャンタージュ」を行うことです。

デキャンタと呼ばれる専用の容器にワインを移し替えて空気に触れさせることで、香りが開き、タンニンが柔らかくなり、飲みやすくなる効果が期待できます。

なぜ高い?その理由を解説

オーパスワンの価格がなぜ高いのか、その背景には主に4つの明確な理由が考えられます。

オーパスワンが高価な4つの理由

  1. 創設者のブランド力と唯一無二の歴史的背景
  2. 栽培・醸造への一切妥協のない徹底したこだわり
  3. 生産量が限られており、希少価値が高い
  4. 国際的なワイン評論家からの圧倒的に高い評価

1. 創設者のブランド力と歴史的背景

前述の通り、フランスとカリフォルニアのワイン界の頂点に立つ二人の巨匠が手を組んだという誕生の物語は、他に類を見ないものです。この歴史的な背景そのものが、ワインに他の追随を許さない圧倒的なブランド価値を与えています。

2. 栽培・醸造への徹底したこだわり

最高品質を維持するため、オーパスワンは製造工程に一切の妥協を許しません。コストよりも品質を優先する姿勢が価格に反映されています。

  • 密植栽培: ヨーロッパの伝統的な手法である「密植」(ブドウの樹を密集させて植える)を採用。これにより樹同士が養分を奪い合い、根を地中深くまで伸ばすため、凝縮感のある小粒で良質なブドウが育ちます。
  • ナイト・ハーベスト: ブドウの糖度や酸味を最高のコンディションで保つため、収穫は気温の低い夜間にすべて手摘みで行われます。
  • 最新技術の導入: カリフォルニアで初めて、ポンプを使わず重力でブドウやワインを移動させる「グラヴィティ・フロー」を導入。これにより、ブドウに余計なストレスを与えず、優しく繊細な味わいを引き出します。
  • 厳格な選果と管理: 収穫されたブドウは、熟練の作業員と光学式選果システム(自動選果システム)により、一粒単位で厳しく選別されます。また、ブドウのロット(区画)ごとに専用のタンクを用いて発酵させるなど、徹底した品質管理が行われます。
  • 長期の熟成: 徹底した品質管理のもと、フランス産オークの新樽で約18ヶ月、さらに瓶詰されてから約15ヶ月、収穫からリリースまで合計約3年という長い年月をかけて熟成されます。

3. 生産量が少なく希少価値が高い

オーパスワンは、ナパ・ヴァレーの自社畑で獲れたブドウのみを使用し、その品質基準を満たすものだけが製品となります。

年間の生産量は約25,000ケース(約30万本)程度とされており、世界中の膨大な需要に対して供給量が常に不足しています。

この希少性が、価格を押し上げる大きな要因となっています。

4. 国際的な評価の高さ

リリース当初から現在に至るまで、世界中のワイン評論家や専門誌から常に高い評価を獲得し続けています。

後述する「パーカーポイント」などで95点以上の高得点を連発しており、この客観的な評価の高さが、ワインの市場価値を確固たるものにしています。

気になる値段の相場

オーパスワンの値段は、ヴィンテージ(収穫年)や購入する店舗、そして輸入経路によって大きく変動します。

あくまで目安ですが、近年のヴィンテージ(2019年、2020年、2021年など)のリリース時の参考定価は、1本750mlで約6万円から7万円前後とされています。

ただし、これは定価であり、実際の市場での販売価格は異なります。例えば、需要と供給のバランス、そして輸送コストの高騰などにより、2020年ヴィンテージの実売価格が9万円から11万円前後で取引されるケースもあります。

また、後述する「当たり年」とされる特に評価の高いヴィンテージ(例:2013年、2016年、2018年など)や、熟成を経た古いヴィンテージは、希少価値からさらに高額(10万円以上)になることが一般的です。

「正規輸入品」と「並行輸入品」の違いオーパスワンの価格差を生む要因の一つに、輸入経路の違いがあります。

  • 正規輸入品: オーパスワン・ワイナリーが認定した正規輸入代理店(インポーター)を通じて輸入されたものです。輸送や保管(温度管理など)が厳格に行われており、品質が保証されている安心感があります。価格は高めに設定される傾向があります。
  • 並行輸入品: 正規代理店以外の業者が、海外の酒販店や個人などから買い付け、独自に輸入したものです。価格は正規品より安いことが多いですが、輸送・保管の環境が不明確な場合があり、品質にばらつきが出るリスクも否定できません。

どちらを選ぶかは個人の判断になりますが、特別な贈り物や長期熟成を前提とする場合は、品質保証の面で正規輸入品を選ぶ方が安心かもしれません。

世界で一番高級なワインと比較すると

オーパスワンは1本数万円から十数万円と、非常に高価なワインであることは間違いありません。

しかし、世界にはさらに高額な、文字通り「桁違い」のワインが存在します。

例えば、フランス・ブルゴーニュ地方で生産される「ロマネ・コンティ」は、その代表格です。

世界で最も高値で取引されるワインの一つであり、生産量が極めて少なく(年間数千本程度)、品質も別格とされるため、ヴィンテージによっては1本数百万円、時には数千万円という価格で取引されることもあります。

また、オーパスワンと同じカリフォルニア・ナパ・ヴァレーにも、「カルトワイン」と呼ばれる、生産量が極端に少なく熱狂的な愛好家を持つワイン群が存在します。

その筆頭である「スクリーミング・イーグル」は、市場に出回る価格が安くても1本40万円台、ヴィンテージによっては60万円から80万円、あるいは100万円を超えることも珍しくありません。

これらの「世界で一番高級なワイン」と比較すると、オーパスワンは(超高級ワインというカテゴリーの中では)まだしも安定した供給があり、価格もその中では比較的抑えられている、という立ち位置にあると言えるかもしれません。

人気のオーパスワン、失敗しない選び方

  • 熟成期間と飲み頃
  • 必見の当たり年とは
  • ヴィンテージチャートで確認
  • コストコでの取り扱いは?
  • オーパスワンがなぜ人気かの総括

熟成期間と飲み頃

オーパスワンは、収穫から約3年間の製造・熟成期間を経てリリースされます。そのため、購入した時点でも十分に美味しく飲むことが可能です。

リリース直後の若い状態では、凝縮された果実味とフレッシュな酸味、力強いタンニン(渋み)が楽しめます。

しかし、前述の通り、オーパスワンの真価は長期熟成によって発揮されるとも言われています。

熟成による味わいの変化

  • 若いうちに飲む場合 (リリース~8年程度):
    力強い果実味、フレッシュな酸、しっかりとしたタンニンが特徴。生き生きとしたパワフルな味わいが楽しめます。デキャンタージュで香りを立たせるのがおすすめです。
  • 熟成させて飲む場合 (8年~15年以降):
    飲み頃のピークを迎え始めます。若い頃の力強いタンニンは丸みを帯びて滑らかになり、味わい全体の角が取れて調和します。香りも果実中心のものから、スパイス、土、なめし革のような複雑で奥深いブーケ(熟成香)へと変化していきます。

もちろん、これはあくまで目安であり、当たり年であれば20年以上の長期熟成に耐えうるポテンシャルも秘めています。

購入後すぐに開けて若々しさを楽しむか、数年間セラーで寝かせて熟成による変化を楽しむか、どちらもオーパスワンの魅力です。

ただし、長期熟成をさせる場合は注意が必要です。

ワインは温度(12~15℃程度)と湿度(65~75%程度)が安定し、光や振動のない環境での保管が不可欠です。

理想はワインセラーでの保管ですが、ない場合は冷暗所で横置きにするなど、保管環境には細心の注意を払う必要があります。適切な環境で保管しなければ、飲み頃を迎える前に品質が劣化してしまう恐れがあります。

必見の当たり年とは

オーパスワンは、徹底した品質管理により、どのヴィンテージでも高い品質を維持しています。

しかし、天候は人間の力ではコントロールできません。

ブドウの生育に特に恵まれた「当たり年(グレートヴィンテージ)」は、ワイン評論家からも際立って高い評価を受け、市場価格も高騰する傾向にあります。

近年で特に評価の高い「当たり年」とされるヴィンテージには、以下のような年が挙げられます。

近年のおすすめ「当たり年」ヴィンテージ

  • 2007年(パーカーポイント95点)
  • 2010年(パーカーポイント96点)
  • 2012年(パーカーポイント96点)
  • 2013年 (パーカーポイント97+点)
  • 2015年 (パーカーポイント97点)
  • 2016年 (パーカーポイント98点)
  • 2018年 (パーカーポイント98点)
  • 2019年 (パーカーポイント97-99点)
  • 2021年(パーカーポイント97-99点)

特に2013年、2016年、2018年などは、評論家からパーカーポイント97点以上(後述)という極めて高い評価を獲得しており、市場でも特に人気があります。

もしこれらのヴィンテージを見かけることがあれば、検討してみる価値は十分にあるでしょう。

例えば、特に評価の高い2018年ヴィンテージなどは、記念日の一本としても選ばれています。

ヴィンテージチャートで確認

「当たり年」を客観的に判断する指標の一つに、世界で最も影響力のあるワイン評論家の一人、ロバート・パーカー氏が付ける「パーカーポイント(PP)」があります。

これはワインを100点満点で評価するもので、オーパスワンの各ヴィンテージの評価は以下のようになっています。

オーパスワン パーカーポイント一覧 (2000年以降)
ヴィンテージ パーカーポイント 評価の目安
2000年 84点
2001年 90点 傑出
2002年 94点 傑出
2003年 94点 傑出
2004年 96点 格別
2005年 95点 格別
2006年 93+点 傑出
2007年 95点 格別
2010年 96点 格別
2011年 91点 傑出
2012年 96点 格別
2013年 97+点 格別
2014年 96点 格別
2015年 97点 格別
2016年 98点 格別
2017年 95点 格別
2018年 98点 格別
2019年 97-99点 格別 (樽試飲時評価)

一般的に90点以上が「傑出した(Outstanding)」、96点以上が「格別な(Extraordinary)」ワインと評価されます。

このチャートを見ると、オーパスワンがいかに安定して高い評価を受け続けているかが分かります。

2020年や2021年といった最新のヴィンテージも、市場価格の高騰や専門家の評価から、引き続き素晴らしい品質であると期待されています。

コストコでの取り扱いは?

オーパスワンは、会員制倉庫型店舗のコストコでも販売されることがあります。

コストコで取り扱うメリットは、何よりも価格です。

一般的なワインショップや百貨店での販売価格よりも安価に設定されていることが多く、過去には6万円台半ばで販売されていた例もあります。

コストコで購入する際の注意点

  • 入荷が不定期: 常時在庫があるわけではありません。いつどの店舗に入荷するか予測が難しく、入荷してもすぐに売り切れてしまうことが多いようです。
  • ヴィンテージが選べない: その時々に入荷したヴィンテージがそのまま店頭に並ぶため、特定の「当たり年」を探している場合には向きません。
  • 保管状態: ワインセラーではなく、通常の陳列棚に並べられている場合、店内の照明や温度変化の影響を受ける可能性があります。購入後は早めに飲むか、適切な環境で保管し直すことが推奨されます。

とはいえ、市場価格より安くオーパスワンを手に入れられるチャンスがあるのは確かです。「見つけたら幸運」と言えるでしょう。

オーパスワンがなぜ人気かの総括

  • オーパスワンはカリフォルニアワインの父とボルドーの名門オーナーの夢のコラボで誕生した
  • 名前は「作品番号1番」を意味し、ワインを芸術作品と捉える情熱が込められている
  • 味わいはボルドーの上品さとカリフォルニアの力強い果実味の融合
  • 主体はカベルネ・ソーヴィニヨンで、5種のブドウをブレンドしている
  • フルボディだがタンニンは滑らかで、バランスが取れている
  • 飲みやすさを求めるなら8年以上の熟成がおすすめ
  • 価格が高い理由は、創設者のブランド力、製造への徹底したこだわり、希少性、国際的評価の高さにある
  • 製造にはナイトハーベストやグラヴィティ・フローなど、コストのかかる手法が用いられる
  • 収穫からリリースまで約3年を要する
  • 近年の値段の相場はリリース時で6万円から7万円前後、実売はそれ以上になることも
  • 世界にはロマネ・コンティやスクリーミング・イーグルのような、さらに高額なワインも存在する
  • オーパスワンの飲み頃はリリースから8年~15年が目安
  • 2013年、2016年、2018年、2019年、2021年などは特に評価の高い「当たり年」
  • パーカーポイント96点以上は「格別」な評価とされ、当たり年の一つの指標となる
  • コストコでも不定期に入荷するが、ヴィンテージは選べないことが多い

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