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「ワインの女王」と称されるシャトー・マルゴー。
その圧倒的なエレガンスと複雑な香りに憧れを抱く方は多いかと思います。しかし、ボルドー格付け第1級の頂点に立つワインであり、価格や入手のハードルが非常に高いのも事実です。
そこで、この記事では、シャトー・マルゴーの「何が」素晴らしいのかを紐解きながら、あなたが探している「似ているワイン」を、いくつかの異なる角度からご紹介していきます。
単なる代替品ではなく、シャトーマルゴーの優雅さ、繊細さを味わえるような提案をしていきますので、楽しみにしていてください。
この記事のポイント
- 基準となるシャトー・マルゴーの個性
- 最も似てるセカンドやサードワインの特徴
- 同じ産地(AOC)で似てるスタイルのワイン
- 予算別(安い)で探すエレガントなワイン
「シャトーマルゴーに似てる」ワインの基準とは?

「似ている」ワインを探す旅に出る前に、まずは私たちの基準点であるシャトー・マルゴーが、なぜこれほどまでに特別視されるのか、その個性を確認しておきましょう。
「ワインの女王」と呼ばれる理由がわかれば、探すべきスタイルも見えてきます。
まず知るべき「ワインの女王」の個性
シャトー・マルゴーの真髄は、「力強さとエレガンスの両立」という、一見矛盾する要素を最高次元で実現している点にあります。
1855年のメドック格付けにおいて、第1級シャトーの中で唯一20点満点を獲得したという逸話は、当時からその完璧なバランスが突出していたことを示しています。
しばしば「男性的」と評される(同じ1級の)シャトー・ラトゥールが持つ圧倒的なパワーとは異なり、マルゴーは「優美さ」と「気品」の頂点とされます。
しかし、これは決して「弱い」という意味ではありません。
マルゴーの「エレガンス」の正体
マルゴーのエレガンスとは、シルクやベルベットのような滑らかな舌触り(テクスチャー)と、力強さを内に秘めながらもそれを前面に出さない「フィネス(洗練された技巧)」を指します。
抜栓直後から広がるスミレのような官能的な香りも、他のシャトーにはない大きな特徴です。
真に「似ている」ワインとは、単に「エレガントで安い」だけではなく、この「力強い骨格」と「シルキーな舌触り」を併せ持つワインであるべき、というのが私たちの見解です。
最も似てる?セカンドのパヴィヨン・ルージュ

シャトー・マルゴーに最も「似ている」ワインは何かと問われれば、答えは明白です。
それは、シャトー・マルゴー自身が手掛けるセカンドワイン、「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」です。
同じ畑、同じ醸造哲学から生まれる「直系」のワインであり、そのDNAを色濃く受け継いでいます。
ファースト(マルゴー)との違い
- ブドウの選別: ファーストラベルに使われる最高樹齢のブドウに次ぐ品質のブドウ(主に若木など)が使われます。
- ブレンド比率: ファーストよりもメルローの比率がやや高くなる傾向があり、その分、早くから楽しめる柔らかさが出ます。
- 新樽比率: 新樽の使用率もファースト(100%)より抑えられます。
とはいえ、その品質は他のシャトーのファーストラベルを凌駕することもしばしば。「マルゴーらしさ」を最も忠実に、そして(ファーストよりは)手頃に体験できる、最高の「似ている」ワインと言えるでしょう。
サードワイン、マルゴー・デュの立ち位置
実は、シャトー・マルゴーには「サードワイン(サードラベル)」も存在します。
それが「マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー」です。
もともとはバルク(樽ごと)で販売されていたワインですが、2009年ヴィンテージ以降、瓶詰めされて世に出るようになりました。
このサードワインが誕生したことで、セカンド(パヴィヨン・ルージュ)の選別がより厳格になり、品質がさらに向上したとも言われています。
パヴィヨン・ルージュよりもさらに親しみやすく、シャトー・マルゴーの世界観への「入り口(gateway)」として最適な1本です。
ただし、生産量が少なく、入手はやや困難かもしれません。
似てる白ワイン?パヴィヨン・ブラン

「シャトーマルゴー 似てる 白ワイン」と探される方もいらっしゃるかもしれませんが、これは少し特別な存在です。
「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」は、シャトー・マルゴーが手掛ける白ワインです。
赤ワインのマルゴーとは全くの別物
このワインは、ソーヴィニヨン・ブラン100%で造られます。
ボルドーの赤ワイン(カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー主体)のスタイルとは全く異なります。
シャトー・マルゴーの「エレガンス」という哲学は共有していますが、赤ワインの「似ている」ワインを探している場合は、混同しないよう注意が必要です。
似てる味わい?マルゴーAOCの実力派
シャトー・マルゴーの直系(セカンド、サード)以外で「似ている」ワインを探すなら、次に注目すべきは同じ「マルゴーAOC(アペラシオン)」のワインたちです。
マルゴーAOCは、ボルドーの中でも特に「エレガンス」と「華やかな香り」を生み出すテロワール(土壌や気候)として知られています。
つまり、シャトー・マルゴーの「隣人」たちも、似たスタイルのワインを生み出すポテンシャルを秘めているのです。
「シャトーマルゴーに似てる」ワインを価格別に紹介

ここからは、シャトー・マルゴーの直系以外で、「スタイル」や「哲学」が似ていると評される実力派シャトーを、価格帯も意識しながら具体的にご紹介します。
果たして、あなたの理想に近い「似ている」ワインは見つかるでしょうか。
マルゴーに次ぐ?シャトー・パルメの実力
マルゴーAOCの中で、シャトー・マルゴーに次ぐ存在とさえ言われるのが「シャトー・パルメ (Château Palmer)」です。
格付けは第3級ですが、その実力と人気、市場価格は多くの第2級シャトーを凌駕しています。
そのスタイルは、マルゴーが「高貴なエレガンス」とすれば、パルメは「妖艶なエレガンス」と表現されます。
滑らかなテクスチャーと高いフィネス(洗練度)は、マルゴーのスタイルと非常に近い方向性を持っています。
セカンドワインの「アルテ・レゴ・ド・パルメ」も非常に評価が高く、マルゴー・スタイルをより手頃に体験する選択肢として最適です。
気品が似てるローザン・セグラ

格付け第2級の筆頭、「シャトー・ローザン・セグラ (Château Rauzan-Ségla)」も外せません。
このシャトーは、マルゴーが持つ「純粋さ」や「フィネス」と共通する、「上品で気品溢れる香り」が特徴です。
味わいは非常に洗練されており、マルゴー・スタイルの「気品」の部分に強く共感する方には、ぜひ試していただきたいワインです。
繊細さが似てるブラーヌ・カントナック
同じく格付け第2級の「シャトー・ブラーヌ・カントナック (Château Brane-Cantenac)」も、マルゴーに似たスタイルを持つ実力派です。
このワインの最大の特徴は、「絹のようになめらか」と評されるテクスチャーです。
これは、シャトー・マルゴーが持つ「シルキーな舌触り」という評価と強く共鳴します。クラシックなマルゴーらしい繊細さやフィネスを求める方におすすめです。
シャトーマルゴーに似てる安いワインは?

「シャトーマルゴーに似てる安いワイン」を真剣に探す場合、少し視点を変える必要があります。マルゴーAOCの格付けシャトーは、やはり高価になりがちです。
ここでおすすめしたいのが、テロワール(畑)の類似性ではなく、「醸造哲学」の類似性で選ぶ方法です。
シャトー・マルゴーのようなトップシャトーは、その「エレガンス」や「バランス」を重視するスタイルを、別の安価なラインのワインにも適用していることがあります。
そうしたワインは、手頃な価格でトップシャトーの世界観に触れられる、賢い選択と言えます。
安いのに似てる?クラレンドル・ルージュ
「哲学の類似性」を持つワインとして、具体的な銘柄を一つ挙げるとすれば、「クラレンドル・ルージュ (Clarendelle Rouge)」です。
このワインは、シャトー・マルゴーと同じ格付け第1級である「シャトー・オー・ブリオン」の所有者が手掛けています。
テロワールはマルゴーとは異なりますが、オー・ブリオン譲りの「上品な果実味」や「絹のように滑らかなタンニン」は、マルゴーのスタイルに通じるものがあります。
「濃厚さ」と「繊細さ」を両立させたスタイルは、シャトー・マルゴーに似てる安いワインを探す上で、非常に優れた選択肢の一つです。
ワインの価格と熟成に関するご注意
この記事で紹介しているワインの価格帯(「安い」「手頃」など)は、あくまで一般的な目安です。
ヴィンテージ(収穫年)や販売店によって価格は大きく変動します。
また、特に手頃な価格帯のボルドーワインは、若いうちはタンニン(渋み)が強く硬い場合があります。
数年の熟成を経ることで、マルゴーのような「なめらかさ」や「エレガンス」が現れることも多いため、すぐに飲むか、少し待つかも考慮に入れると良いでしょう。
あなたに合う「シャトーマルゴーに似てる」1本
「シャトーマルゴーに似てる」ワインを探す旅、いかがでしたでしょうか。
シャトー・マルゴーは唯一無二の芸術品ですが、その「エレガンス」という系譜を受け継ぐ素晴らしいワインは数多く存在します。
最後に、あなたの目的別に最適な「似ている」ワインをまとめます。
目的別:おすすめの「マルゴー・スタイル」ワイン
A. 「マルゴーのDNA」を体験したい方
→ パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー(シャトーマルゴー・セカンド)
B. 「マルゴーAOCのエレガンス」を比較したい方
→ シャトー・パルメ または シャトー・ローザン・セグラ
C. 「エレガントな哲学」を安く楽しみたい方
→ クラレンドル・ルージュ
D. 「マルゴーの世界観への入り口」を探している方
→ マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー(シャトーマルゴー・サード)
ご自身の予算やシチュエーションに合わせて、最高の1本を見つけていただければ幸いです。


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