※本サイトは20歳以上を対象としたアルコール関連情報を含みます。
数あるボルドーワインの中でも、特にシャトーマルゴー セカンド 2015は、多くの愛好家を惹きつける特別なヴィンテージです。
ボルドーの宝石と讃えられるシャトー・マルゴーですが、そのセカンドラベルについて詳しく知りたい方は多いと思います。
そもそも、シャトー・マルゴーのセカンドラベルは何?という疑問や、ファーストであるシャトーマルゴーとの違い、特に味の違いや価格の違いが気になる点でしょう。
セカンドラベルの名称は、パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーです。
2015年はボルドーにとって偉大なヴィンテージであり、セカンド 当たり年としても注目されています。
この記事では、シャトーマルゴー セカンド 2015の魅力に迫るとともに、他の5大シャトーのセカンドワインは?といった比較情報も含めて、詳しく解説していきます。
この記事のポイント
- ✔️ シャトー・マルゴーのセカンドラベルの概要
- ✔️ ファーストとの味や価格の違い
- ✔️ 2015年ヴィンテージの特徴と評価
- ✔️ 他の当たり年や5大シャトーのセカンドとの比較
シャトーマルゴー セカンド 2015の魅力とは

- シャトー・マルゴーのセカンドラベルは何?
- パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
- シャトーマルゴーとの違いを解説
- ファーストとセカンドの味の違い
- ファーストとセカンドの価格の違い
シャトー・マルゴーのセカンドラベルは何?
シャトー・マルゴーのセカンドラベル(セカンドワイン)は、「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」という名称で知られています。
そもそもセカンドラベルとは、ワイナリーが造る最上級のワイン(ファーストラベルまたはグラン・ヴァン)の基準に、惜しくも満たなかったブドウや、樹齢の若いブドウなどを使用して造られるワインのことです。
シャトー・マルゴーのような一流シャトーでは、ファーストラベルの品質を最高水準に維持するために、非常に厳しい選別を行います。
この選別の過程で、ファーストになれなかったワインがセカンドラベルとしてリリースされます。

セカンドラベルは「低品質」ではないセカンドラベルと聞くと「二軍」や「安価版」といったイメージを持つかもしれませんが、それは正確ではありません。特に5大シャトーのようなトップ生産者の場合、セカンドラベルの品質は、他の多くのシャトーのファーストラベルを凌駕することさえあります。
ファーストラベルの威厳を守るために厳しく選別された結果生まれるものであり、そのシャトーの哲学、技術、テロワールの特徴を色濃く反映した、非常に高品質なワインであることに変わりはありません。
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー

「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」という名前は、1908年に正式に命名されました。非常に長い歴史を持つセカンドワインの一つです。
しかし、その生産は順風満帆ではなく、世界恐慌や戦争の影響などで、1930年代から1970年代半ばまで生産が中断されていた時期もありました。
このパヴィヨン・ルージュが劇的な復活を遂げたのは、1977年にシャトー・マルゴーの所有者となったアンドレ・メンツェルプロス氏の功績によります。彼はシャトー全体の品質向上に莫大な投資を行い、それに伴いセカンドラベルの生産を再開しました。
さらに近年では、ファースト、セカンドの選別をより厳格化するために「マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー」というサードワインも導入されています。これにより、セカンドであるパヴィヨン・ルージュに使用されるワインの基準も格段に引き上げられました。
現在では、シャトー・マルゴーのエレガンスという本質を受け継ぎつつ、ファーストとは異なる独自の魅力を持つワインとして、世界中で確固たる地位を築いています。
シャトーマルゴーとの違いを解説
ファーストラベルである「シャトー・マルゴー」と、セカンドラベル「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」の最も大きな違いは、使用されるブドウの選別にあります。
具体的には、「樹齢」「選別の基準」「醸造と熟成」に違いが現れます。
使用されるブドウの樹齢
シャトー・マルゴーには、主に平均樹齢35年から40年といった古樹のブドウが用いられます。
これらのブドウは、地中深くまで根を張り、その土地ならではのミネラルや複雑な要素を吸い上げ、ワインに深遠な味わいをもたらします。

一方、パヴィヨン・ルージュには、主に樹齢15年前後の若樹から収穫されたブドウが使用されます。若樹のブドウは、古樹に比べて凝縮感や複雑性では劣るものの、フレッシュで生き生きとした果実味豊かな特徴を持つ傾向があります。
選別の基準
シャトー・マルゴーは、所有する80もの区画から収穫されたブドウを区画ごとに別々に醸造し、それらをテイスティングして厳格に選別します。
ファーストラベルに使用されるのは、その年の最高のキュヴェ(仕込み樽)のみです。
パヴィヨン・ルージュは、このファーストの選別から外れたワインや、前述の若樹のワインをブレンドして造られます。前述の通り、サードワインの導入により、パヴィヨン・ルージュ自体の品質基準も非常に厳格化されています。
醸造と熟成の違い
醸造技術自体は、ファーストと同じ伝統的な方法が用いられます。ただし、熟成において違いが見られます。
ファーストが新樽率100%で熟成されるのに対し、パヴィヨン・ルージュは新樽率50%程度に抑えられることが多いです。

これは、若樹のブドウが樽の影響を受けやすいため、ワインの繊細な果実味と樽香のバランスを取るためです。
また、熟成期間もファーストより3~4ヶ月短く設定され、瓶詰めされます。
ファーストとセカンドの主な違い(2015年ヴィンテージ参考)
| 項目 | ファースト (シャトー・マルゴー) | セカンド (パヴィヨン・ルージュ) |
|---|---|---|
| 主なブドウ | 古樹(平均35~40年) | 若樹(平均15年前後)など |
| 新樽熟成率 | 100% | 約50% |
| 熟成期間 | 約18~24ヶ月 | 約15~18ヶ月 |
| 2015年セパージュ (カベルネ比率) | 87% | 74% |
| 2015年セパージュ (メルロ比率) | 10% | 21% |
ファーストとセカンドの味の違い

使用されるブドウや熟成方法の違いは、味わいのスタイルにも明確な違いをもたらします。
ファーストラベルのシャトー・マルゴーは、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が非常に高く(2015年は87%)、圧倒的なエレガンスと複雑さ、そして数十年の長期熟成を経て花開く深遠な香りが特徴です。
「ボルドーの宝石」や「最も女性的」と評される、繊細かつ強靭な骨格を持ちます。故ポール・ポンタリエ支配人は、そのスタイルを「ベルベットの手袋の中の鋼鉄の拳」と表現しました。
一方、パヴィヨン・ルージュは、ファーストに比べてメルロの比率がやや高くなる傾向があります(2015年はセカンドが21%、ファーストが10%)。このメルロの比率の高さが、ワインに丸みと柔らかさをもたらします。
これにより、ファーストよりも肉付きが良く、柔らかな果実味と、しなやかなタンニン(渋み)を感じやすいスタイルに仕上がります。
シャトー・マルゴーのエレガントなエッセンスはそのままに、若いうちからでも開きやすく、その魅力を楽しみやすいのが大きな特徴です。
ファーストとセカンドの価格の違い
両者の間には、市場価格において非常に大きな差が存在します。
ファーストのシャトー・マルゴーは、メドック格付け第一級であり、世界で最も需要の高いワインの一つです。
その希少性と長期熟成ポテンシャルから、投資対象としても見なされています。特に2015年のようなグレートヴィンテージともなれば、リリース価格でも高額であり、市場では状態の良いもので20万円から30万円、あるいはそれ以上で取引されることも珍しくありません。
対照的に、セカンドのパヴィヨン・ルージュは、その品質の高さにもかかわらず、ファーストに比べれば格段に手頃な価格設定となっています。
2015年ヴィンテージであっても、ファーストの数分の一(市場価格で数万円台)で見つけることが可能です。
もちろん、セカンドワインとしても高価な部類には入りますが、これは「シャトー・マルゴーのセカンド」というブランド価値だけでなく、その価格に見合うだけの卓越した品質があるためです。
ファーストに手が届かなくても、シャトー・マルゴーの哲学とマルゴー村の偉大なテロワールを体験するための入り口として、非常に価値のある選択肢と言えます。
傑作年シャトーマルゴー セカンド 2015の価値

- そもそもシャトーマルゴーはなぜ高いのか?
- シャトーマルゴーの最高値はいくら?
- 2015年以外のセカンド 当たり年
- 比較!5大シャトーのセカンドワインは?
- ボルドーの宝石!シャトーマルゴー セカンド 2015
そもそもシャトーマルゴーはなぜ高いのか?
シャトー・マルゴーの価格が非常に高額である理由は、単一ではなく、複数の要因が複雑に絡み合っています。
シャトー・マルゴーが高額な理由
- 歴史的評価(格付け)
1855年のメドック公式格付けにおいて、わずか4つのシャトーしか選ばれなかった「第一級」の地位を獲得しています。これは、当時からその品質が最高峰であると公的に認められていた証拠です。 - 卓越した品質とテロワール
マルゴー村の砂礫質土壌はカベルネ・ソーヴィニヨンに最適であり、そこで生み出されるワインは、比類のない繊細さと芳香を持つと評されます。「ボルドーの宝石」と讃えられる品質を維持するため、畑から醸造まで一切の妥協がありません。 - 圧倒的な希少性
世界中から熱狂的な需要がある一方で、生産量は限られています。特にファーストラベルは厳格な選別を経るため、その生産量はさらに少なくなります。この需要と供給のアンバランスが、価格を押し上げる大きな要因です。 - 投資対象としての価値
特に優れたヴィンテージのシャトー・マルゴーは、時間が経つにつれてその価値が上がる傾向があります。美術品と同様に、ワイン愛好家だけでなく投資家にとっても魅力的な対象となっているのです。
シャトーマルゴーの最高値はいくら?
シャトー・マルゴーは、ワインオークションや希少な取引において、時折驚くべき高値で取引されることがあります。
その一例として、2013年にドバイで報じられたケースがあります。
この時、2009年ヴィンテージの「バルタザール」と呼ばれる12リットル入りの特大ボトル(通常ボトルの16本分)が、小売価格として1本19万5,000ドル(当時の為替レートで約1,900万円)で売りに出されました。
これはあくまで特殊な大容量ボトルの例外的取引ですが、その価格は衝撃的です。
通常のグラス1杯(150ml)に換算すると約24万円にも相当すると報じられ、シャトー・マルゴーのトップヴィンテージがいかに高額な価値を持つかを示す出来事となりました。
2015年以外のセカンド 当たり年

シャトーマルゴー セカンド 2015は、歴史的なグレートヴィンテージとして非常に高い評価を受けていますが、パヴィヨン・ルージュには他にも優れた「当たり年」が存在します。
基本的に、ファーストラベルであるシャトー・マルゴーの評価が傑出している年は、セカンドラベルの品質も同様に高くなる傾向があります。ボルドー全体の天候に恵まれ、ブドウが完璧に成熟した年は、セカンドに使用されるブドウの品質も格段に向上するためです。
2015年以外で特に評価の高いヴィンテージとしては、以下のような年が挙げられます。
- 2000年:ミレニアムヴィンテージ。凝縮感とバランスに優れた年。
- 2005年:2015年と並び称される偉大なヴィンテージ。力強さと熟成ポテンシャルを秘めています。
- 2009年:非常に暑い年で、豊満な果実味と熟度の高さが特徴。
- 2010年:2009年とは対照的に、酸とタンニンがしっかりしたクラシックなスタイル。
- 2016年:2015年に続くグレートヴィンテージ。フレッシュさと力強さを両立しています。
- 2018年:暑い夏の影響を受けた、パワフルで濃厚なヴィンテージ。
- 2019年:バランスとエレガンスに優れた年として評価が高いです。
- 2020年:パンデミック下で造られた、凝縮感のあるヴィンテージ。
これらのヴィンテージのパヴィヨン・ルージュは、セカンドワインでありながら、並のシャトーのファーストを超えるほどのポテンシャルと複雑さを持ち、長期熟成も期待できると言われています。
比較!5大シャトーのセカンドワインは?

シャトー・マルゴーが属する「5大シャトー」には、それぞれに高品質で著名なセカンドワインが存在します。
各シャトーがファーストの品質を極限まで追求する過程で生み出されるこれらのセカンドワインは、ファーストの片鱗を感じさせつつ、それぞれ独自の個性を持っています。
| ファーストラベル(格付け1級) | セカンドラベル |
|---|---|
| シャトー・マルゴー | パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー |
| シャトー・ラフィット・ロートシルト | カリュアド・ド・ラフィット |
| シャトー・ラトゥール | レ・フォール・ド・ラトゥール |
| シャトー・ムートン・ロートシルト | ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト |
| シャトー・オー・ブリオン | ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン |
これらのセカンドワインも、パヴィヨン・ルージュと同様に世界的な人気を誇ります。
例えば、「カリュアド・ド・ラフィット」はファーストのエレガンスを継承し、「レ・フォール・ド・ラトゥール」はセカンドでありながら別格の力強さを持つと評されます。また、「ル・プティ・ムートン」はファースト同様に入手が困難なこともあります。
5大シャトーの品質と個性を知る上で、これらのセカンドワインは欠かせない存在となっています。
ボルドーの宝石!シャトーマルゴー セカンド 2015
シャトーマルゴー セカンド 2015について解説してきました。この記事の要点を以下にまとめます。
- シャトーマルゴー セカンド 2015は偉大なヴィンテージの恩恵を受けたワイン
- セカンドラベルの正式名称はパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
- ファーストのシャトー・マルゴーとは使用されるブドウが異なる
- 主に樹齢の若いブドウやファーストの選別から外れたワインが使われる
- セカンドはメルロの比率がやや高く肉付きが良い傾向がある
- ファーストに比べ価格が手頃で早くから楽しめる
- 2015年のパヴィヨン・ルージュはパーカーポイント92点を獲得
- 2015年のボルドーは歴史的なグレートヴィンテージ
- 気候に恵まれ複雑なアロマを持つブドウが収穫された
- 2015年セカンドは骨格と優雅さ、長い余韻を兼ね備える
- 一部では歴代最高峰のパヴィヨン・ルージュと評価されている
- ファーストのシャトー・マルゴーは格付け1級で非常に高価
- 過去には1本約1900万円の最高値記録もある
- 他の5大シャトーにもそれぞれ著名なセカンドワインが存在する
- シャトー・マルゴーのエッセンスを体験するのに最適な一本
記事で解説してきた「歴代最高峰」とも評される特別なヴィンテージを、ぜひこの機会にご自身の目でお確かめください。


コメント