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ケンゾーエステートといえば、ナパ・ヴァレーの卓越した赤ワインが有名ですが、ケンゾーエステートには素敵なデザートワインの存在もあります。
その唯一無二の銘柄が「夢久 muku」という、甘口の白ワインです。
「夢久」の実際の味わいや口コミはどうなのか、値段はいくらで、在庫はどこにあるのか。また、銀座や六本木などの直営レストランで体験できるのか、気になる点は多いかと思います。
この記事では、ケンゾーエステートが誇る希少なデザートワイン「夢久 muku」について、その魅力から入手方法、楽しみ方までを詳しく解説していきます。
この記事のポイント
- ケンゾーエステート唯一のデザートワイン「夢久 muku」の概要
- 「甘すぎない」と評される卓越した味わいの秘密
- 「夢久」の公式な値段と希少性、確実な入手方法
- レストランでの体験やおすすめのペアリング
ケンゾーエステート デザートワイン「夢久」の全貌

イントロダクションでご紹介した、ケンゾーエステート唯一のデザートワイン「夢久 muku」。このセクションでは、その「夢久」が具体的にどのようなワインなのか、味わいの特徴から製造の秘密まで、その全貌を詳しく紐解いていきます。
唯一無二の銘柄「夢久 muku」とは
ケンゾーエステートのラインナップにおいて、「デザートワイン」として提供されているのは、「夢久(muku)」という名の甘口の白ワイン、ただ一つです。
この「夢久」という名は、「覚めない夢(Eternal Dream)」を意味し、一口飲めば、まるで幸福な夢を見続けているかのような多幸感を味わえるというコンセプトから名付けられました。単なる飲料としてではなく、「ボトルの中の絶対的な多幸感」を提供するという、感情的な体験そのものを目指しているのです。
製法としては、ブドウの収穫を意図的に遅らせる「レイトハーベスト(遅摘み)」によって造られる、凝縮した甘みが特徴です。
しかし、「夢久」の本質的な価値の一つは、その「希少性」にあります。生産量が極めて限られているため、提供されるのは375mlのハーフボトルのみ。この希少性が、「夢久」を単なる甘口ワインではなく、手に入れること自体が特別な体験となるラグジュリー・アイテムへと昇華させています。
味わいの特徴。ライチの香りと酸味

デザートワインと聞くと、非常に濃厚で重たい甘さを想像するかもしれません。しかし、「夢久」の真価は、その想像を鮮やかに裏切る「清々しいバランス」にあります。
芳醇なアロマ(香り)
グラスに注がれると、まず「ライチ」の華やかでエキゾチックな香りが支配的に立ち上ります。それに続き、白桃、熟した西洋ナシ、アプリコット、熟したメロンといった核果実のアロマが溢れ出します。
さらに、スイカズラ(Honeysuckle)、ハチミツ、シナモン、ジャスミンといった複雑な要素が重なり、レモンやシトラスの皮(ゼスト)が全体の香りに清涼感を与えています。
凝縮感と酸味(味わい)
味わいは、砂糖漬けのパイナップル、砂糖漬けのグァヴァ、レモンメレンゲを思わせる、濃密で心地よい甘みが特徴です。
しかし、ここで最も注目すべきは、そのリッチな甘みと完璧に均衡を保つ「清々しい酸(bracing acidity)」の存在です。この卓越した酸がワインの骨格をしっかりと支えているため、口当たりはリッチでクリーミーでありながら、決して重すぎたり、甘ったるすぎたりすることがありません。
「夢久」最大の魅力:甘さと酸の完璧なバランス
「夢久」は、ただ甘いだけのワインではありません。しっかりとした酸味が骨格として存在するため、口当たりはリッチでありながら、非常にクリーン。この卓越したバランスこそが、”覚めない夢” のような、心地よく長い余韻を生み出しているのです。
ステンレス熟成が生むピュアな甘み

「夢久」のクリーンでピュアなスタイルは、醸造における明確な技術的選択によって生み出されています。
製造プロセス:レイトハーベストの真髄
「夢久」は、理想的な状態に育ったソーヴィニヨン・ブランとセミヨンの収穫を、意図的に1ヶ月ほど遅らせる「レイトハーベスト(遅摘み)」で造られます。
ナパの豊かな日差しを浴びることでブドウは過熟し、果皮はゴールデンブラウンに変化。果実の糖度が自然に凝縮されます。この糖度がピークに達した瞬間、手摘みで丁寧に収穫され、優しく圧搾することで、シロップのように凝縮した果汁が得られます。
貴腐ワインとの明確な違い
重要なのは、この甘さが「貴腐(Noble Rot / Botrytis)」の菌の作用によるものではない、という点です。
世界の有名なデザートワイン(例:フランスのソーテルヌやハンガリーのトカイ)は貴腐菌によって複雑な香りを生み出しますが、「夢久」はあくまで樹上でブドウが乾燥・凝縮することによる純粋な糖度(レイトハーベスト)に由来します。
これこそが、「夢久」が(貴腐ワイン特有のキノコや土のニュアンスとは対照的に)クリーンでピュアな果実味を持つ理由です。
発酵:アロマを守る低温技術
抽出された貴重な果汁は、セラーで「低温発酵(コールド・ファーメンテーション)」にかけられます。
糖からアルコールへの変換を意図的にゆっくりと進ませることで、「夢久」の天国のような華やかなブーケ(芳香)を揮発させることなく、最大限に保持・強化しているのです。
さらに、多くの高級デザートワインがオーク樽で熟成され、バニラやトーストといった複雑なニュアンスを持つのとは対照的に、「夢久」は一貫して「100%ステンレススティール」タンクで熟成されます(※少なくとも近年のヴィンテージにおいて)。
このオーク樽の香りを意図的に排除する選択こそが、ブドウ本来のピュアな果実味と清々しい酸を保持する鍵となっています。伝統的なデザートワインの重厚さとは一線を画す、モダンで洗練されたスタイルを追求する、ケンゾーエステートの明確な意思表示と言えるでしょう。
口コミと高い評価。しつこくない甘さ

「夢久」のこの独特なスタイルは、専門家からワイン愛好家まで、非常に高い評価を獲得しています。
例えば、世界的なワインアプリ「Vivino」では、数々のヴィンテージが「世界のワインのトップ1%」にランクインするという卓越した評価を受けています。また、Wine-Searcherに集約された批評家レビューの平均でも95点(100点満点中)という高得点を獲得しています。
さらに、熱心なワイン愛好家のコミュニティ「CellarTracker」においても、ヴィンテージによっては92点、93点、95点、中には100点満点をつけるユーザーもおり、一貫して極めて高い満足度を示しています。
これらのレビューや口コミを分析すると、ほぼ全てのレビュアーが共通して「バランス」という言葉で賞賛しており、その評価の核心は以下の点に集約されます。
愛好家からの共通評価(口コミ・レビュー):
- 「デザートワインなのに甘すぎない、しつこくない (not too sweet, not cloying)」
- 「非常に爽やかで、濃すぎたり重すぎたりしない」
- 「軽やかで、エレガントなキレがある (Airy light, elegant crisp)」
「重さ」や「しつこさ」を連想しがちなデザートワインのカテゴリーにおいて、この「軽やかで、甘ったるくない」という評価は、いかに「夢久」が特別な存在であるかを明確に示しています。
ヴィンテージごとのスタイルの進化
「夢久」は、主にソーヴィニヨン・ブランとセミヨンという2つの白ブドウ品種から造られますが、そのブレンド比率(セパージュ)はヴィンテージ(収穫年)によって異なります。
このデータは、ワインメーカーが「夢久」のスタイルを意図的に進化させてきたことを示しています。
| ヴィンテージ | ソーヴィニヨン・ブラン | セミヨン | アルコール度数 | 特徴的な傾向 |
|---|---|---|---|---|
| 2014 | 75% | 25% | 10.7% | セミヨンの比率が比較的高い |
| 2015 | 77% | 23% | 10.7% | ↓ |
| 2018 | 92% | 8% | 11.4% | ↓ |
| 2020 | 95% | 5% | 11.4% | ソーヴィニヨン・ブランの比率が最大に |
| 2024 | 86% | 14% | 11.4% | バランスを再調整 |
2014年から2020年にかけて、ワインにボディやハチミツの風味を与えるセミヨンの比率が劇的に減少し、フレッシュさとアロマが特徴のソーヴィニヨン・ブランが95%にまで高められました。
これは、「夢久」のスタイルを、より一層「フレッシュで、酸が際立つ、アロマティックな」方向へと意図的にシフトさせてきたことを示唆しています。
2024年ヴィンテージでセミヨンが14%に少し戻っているのは、極端なフレッシュさの追求から、少しのボディと複雑さを取り戻すための最適なバランス点への微調整と考えられます。
「夢久」を生むナパの醸造チーム
この類まれなるデザートワインが、単なる偶然の産物ではないことは、その醸造チームを見れば明らかです。
オーナーの辻本憲三氏のもと、「夢久」を手掛けるのは、ナパ・ヴァレーで数々のカルトワインを生み出してきた伝説的な専門家たちです。
- ワインメーカー: ハイディ・バレット (Heidi Barrett) / マーク・ナインズ (Marc Nanes)
- ヴィンヤードマネージャー: デイヴィッド・アブリュー (David Abreu)
特にハイディ・バレット氏は、「ワインメーカーのファーストレディ」とも呼ばれ、カルトワインの象徴である「スクリーミング・イーグル」の初代ワインメーカーを務めたほか、ダラ・ヴァレ、グレース・ファミリーなど、ナパの伝説的なワインを数多く手掛けてきた人物です。
この「ドリームチーム」が、フラッグシップの赤ワイン「rindo(紫鈴)」や「ai(藍)」と同じ情熱と技術を注いでデザートワインを手掛けているという事実こそが、「夢久」が持つ品質の”血統書”として機能しています。
ケンゾーエステート デザートワインの入手と体験
「夢久」の魅力が分かったところで、次に最も重要な「どうすればその体験を手にできるか」です。ここでは、具体的な値段、購入方法、そして最高の楽しみ方について解説します。
最適な飲み方とペアリングの秘訣

「夢久」のポテンシャルを最大限に引き出すためには、いくつかのポイントがあります。
推奨されるサービング
まず、「よく冷やして」飲むことが推奨されています。ピュアな果実味と清々しい酸が引き締まり、その魅力が最大限に発揮されます。
楽しむタイミングも多様です。
- 食前酒(アペリティフ)として: チーズなどと共に、華やかな香りで乾杯を。
- 食後酒として: デザートと共に、あるいはデザートそのもの(デザートの代わり)として。
- 食中酒として: 温度を少し上げ(冷やしすぎず)、食事と合わせることも提案されています。
伝統的なペアリング(甘)
王道としては、やはり甘いものとの組み合わせです。
- 各種チーズ(特に青カビ系やハードタイプ)
- フルーツベースのデザート(桃や洋ナシのタルトなど)
- ユズケーキなどの柑橘系スイーツ
革新的なペアリング(塩)
しかし、「夢久」の懐の深さはそれだけにとどまりません。ケンゾーエステートが公式に提案する、革新的なペアリングをご紹介します。
公式推奨ペアリング:甘味と「塩味」の融合
「夢久」が公式に提案するレシピは、一般的なデザートワインの常識を覆す、塩味(セイボリー)の日本料理です。(出典:ケンゾーエステイト 公式レシピ)
- 豚つくねと新じゃがの黒にんにく味噌がけ
- とうもろこしの冷やし茶碗蒸し 銀あんがけ
- 海老真蒸れんこん挟み揚げ おろしポン酢添え
この一見意外な提案は、「夢久」が単に甘いだけでなく、その甘さを支える強固な「酸味」とほのかな「ミネラル感」を備えていることの証左です。この酸が、料理の脂(つくね)や旨味(茶碗蒸し)を切り裂き、口中をリフレッシュさせます。「甘味と塩味のコントラスト」という提案は、「夢久」が食中酒としても非凡な才能を持つことを示しています。
「夢久」の値段と公式の購入方法

「夢久」の公式価格は、その品質と希少性を考えると、非常に戦略的と言えるかもしれません。
最新ヴィンテージである「夢久 muku 2024」の公式価格は、375mlのハーフボトルで 6,500円(税込 7,150円)です。
フラッグシップの赤ワインが2万円を超えることを考えると、あの「ドリームチーム」が手掛けるプレステージ・プロダクトをこの価格で体験できるのは、ケンゾーエステートの世界観に触れるための「入門アイテム」としての役割も担っていると言えるでしょう。
ただし、ケンゾーエステートは、商品の品質、安全性、そして価格の安定を重視し、販売ルートを自社が運営するチャネルに厳格に限定しています。
正規の購入ルート
- 公式オンラインショップ: 主要な販売チャネルですが、希少性から「在庫切れ」となっていることも多いです。
- 直営ワイナリーショップ(物販): 広尾店、大阪店、銀座店。店舗在庫については、訪問前に確認するのが確実です。
正確な価格や在庫状況、購入方法の詳細については、必ずケンゾーエステートの公式サイトまたは直営店舗にて最新の情報をご確認ください。
在庫状況と希少性、転売への警告
「夢久」を手に入れる上で、最大の注意点がその「希少性」です。数量限定生産品であるため、公式ルートでは頻繁に完売します。
この希少性が、Yahoo!ショッピングや楽天市場、フリマアプリなどの非公式な転売市場を生み出しています。
転売品・非正規ルートに関する公式の警告
ケンゾーエステートは、正規販売ルート以外(フリーマーケットサイト、フリマアプリ、インターネットオークション等)で取引される商品はすべて転売品であると断言しています。
転売品については、「商品の安全性」が保証されないだけでなく、「偽のワイン販売サイト」による詐欺行為の発生も報告されています。
ワインは非常にデリケートな飲料であり、保管状態(特に温度管理)によって品質が著しく劣化します。転売品がどのような環境で保管されていたかは誰にも保証できません。
価格が定価(税込7,150円)より大幅に高い場合、それは転売品です。特にギフトとしての利用を検討している場合、品質、安全性、そして適正価格が保証された公式オンラインショップまたは直営店でのみ購入することを強く推奨します。
レストランでグラスで愉しむ「夢久」
「まずは一度、味を試してみたい」「ボトルを購入する前に確認したい」という方にとって、最も確実で安心な方法が、ケンゾーエステート直営のレストランで体験することです。
銀座店や六本木ヒルズ店では、「夢久」をグラス単位で注文することができます。
直営レストランでのグラス価格(一例)
- ケンゾーエステートワイナリー 銀座店: 80ml 1,800円 / 120ml 2,650円
- ケンゾーエステート 六本木ヒルズ店: 80ml 2,250円 / 120ml 3,350円
※上記は執筆時点での情報です。価格は変更される可能性がありますので、最新の情報は各店舗にご確認ください。
特に銀座店の価格設定(80ml 1,800円)は注目に値します。ボトル定価(375ml / 税込7,150円)から原価を計算すると、高級レストランとしては異例なほど低い価格上乗せ率です。
これは、レストランでの利益追求よりも、まずは「夢久」の素晴らしさを体験してもらう「お試し」の場、すなわちブランドのショールームとしての役割を優先していることを示唆しています。ブランドの自信が伺えるポイントです。
幸福感を贈るケンゾーエステート デザートワイン
「ケンゾーエステート デザートワイン」を求める検索への最終的な答えは、「夢久 muku」という名の、ナパ・ヴァレー産レイトハーベストワイン(遅摘みワイン)です。
しかし、その本質は伝統的なデザートワインとは一線を画します。ハイディ・バレットら伝説的チームが、ソーヴィニヨン・ブランを主体とし、ステンレス熟成と低温発酵を駆使することで生み出した、「軽やかさ」と「清々しい酸」を持つモダン・ラグジュアリー・スウィートワインと定義できます。
その希少性と厳格な販売チャネル管理はブランドの排他性を高めると同時に、税込7,150円という価格設定により、ケンゾーエステートという世界観を体験するための戦略的入門アイテムとしての役割も担っています。
チーズやデザートだけでなく、日本の「旨味」や「塩味」ともマリアージュするその懐の深さこそが、このワインが単なる甘口ワインを超えた存在であることの証明です。
「覚めない夢」というコンセプトを持つこのワインは、自分へのご褒美としてはもちろん、大切な方へ「絶対的な多幸感」を贈るギフトとしても、これ以上ない選択と言えるでしょう。

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